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日々の出来事をつぶやいています

金魚すくいは以外とお金も労力もかかりますよって話。

突然ですが、縁日などでの金魚すくいなんですが、大抵1回300円〜、営利目的では無いイベントだと100円位です。

楽しそうだし、子供がやりたいっ言うからと安易に、やっちゃうと!

後で大変な目にあいますよって話です

水槽で泳ぐ金魚

金魚

我が家での出来事

ある日の夜、家に帰ると、金魚すくいしてきたでー!って

妻も子供もテンションMAX!

安かったし何回もやってん!

おー楽しそうやな、みたかったわ残念やわって

でも!なんか金魚パクパクしてかなり弱ってるけど大丈夫なの?

そうなんですよ、小さな子供にすくわれるくらいだから、金魚すくいの金魚さんは元々かなり弱ってるんです、更に持って回ってるからかなりダメージを受けて見るからに重症って状態

一刻も早くその小さな袋に入ってる金魚達をどうにかしないとって所から、金魚すくい帰って来てからが

超大変って話の始まりです

兎に角、小さな袋から大きな容器に移してあげる事が先決です。

参考までに!

金魚はエアレーション無しでも飼えます、容量8~10Lのバケツ買って水草でも入れておけば、1週間に一度の水換えでも大丈夫です。小さな金魚鉢なんかもエアレーションありませんね

ただし、簡単に使える水道水はカルキが入っているのでそのままでは使えません、かと言ってカルキ抜き剤なんて常時我が家にあるはずもなく、バケツもありません

どうするの?なんですが

生命ある生き物ですから面倒いから明日にしようなんて言ってられないので、我が家では子供が小さい頃使っていたベビーバスに整水器の水を張るって方法でしのぎました

要は単純に金魚が消費する酸素の量より、水中の溶存酸素量のほうが多ければよいので
水道水をカルキ抜き剤で処理し定期的に水換えを行えば、エアレーション無しの小さな容器でも十分飼育できます。

これは、水道水には綺麗な酸素が十分含まれているためで、更に水質も安定しているからです。

ただし理想は金魚の大きさにもよりますが基本的に、10L/1匹 程度の水が必要です。

多くの水が必要なのは、えさの食べ残しやフンなどから有毒なアンモニアが発生し金魚が中毒になるからで水の量が多ければ、水中のアンモニア濃度の上昇を遅らせる事が出来、結果水換えの頻度が下がるって事です。

金魚鉢などの小さな容器でも良いのですが、水の量が少ない為、水換えの頻度は増します。また、小さな容器は水温が変化しやすく、水温が上昇すると水中の溶存酸素量は低下します。

水換えは金魚にとっては大きなストレスになる為、出来るだけ回数は減らしてあげたいです。

更に新しく用意した水と持ち帰ってきた水では、水質や温度も違います

だから、すくってきた金魚を帰って直ぐに、バケツに水道水を入れて〜なんて事やっちゃったら、カルキは入ってるし温度は違う水質も違うで金魚に物凄いダメージを与えてしまうので絶対やっちゃダメなんですよ

カルキを抜いた水があっても、直ぐに金魚を入れてしまうのはダメなんです。

金魚の袋を容器に浸け俗に言う水合わせをしなければなりません、できれば塩浴させてあげて体力を回復させてあげたいです

準備する物

10前後の容量のバケツ/お塩50g/カルキを抜いた水道水10Lです。

カルキ抜き剤が無くても、バケツに水道水を入れて2、3時間日光にさらせばカルキを抜く事は出来るので事前に準備しておけばOKです。

因みにビタミンCを混ぜてもカルキは抜けます、ビタミンC入りの飴を水の中で数秒間指で擦って溶かせばOKです

水合わせと塩浴のやり方

  1. 10L前後のバケツにカルキを抜いた水を用意する
  2. バケツの水に50gのお塩を入れて0.5%濃度の塩水を作ります
  3. 作った塩水の入ったバケツに金魚が入った袋を浮かべます。袋の口は開けておく
  4. 30分程放置する(袋に水とバケツの水の温度が同じになるまで)
  5. 金魚の入った袋に新しい容器の水を1/5〜1/3足す              (袋の水が一杯場合は、袋の水を捨てるか容器に移す)
  6. 10分程放置する(足した水をなじませる)
  7. 5~6を数回繰り返す
  8. 金魚が袋から自分で出れるくらいに容器にそっと浮かべ容器に移す
  9. 数日間様子を見て元気そうなら、水槽などに移してあげます。

この間はエサをあげてはいけません。

塩浴とは

病気の治療や、病気予防にも有効な手段、金魚の体内塩分濃度の約0.6%に水槽やバケツの水の塩分濃度を近づけてやるというのが目的

通常水槽やバケツの水は塩分濃度は0%なので、金魚の体内の方が塩分濃度が高くなります。塩分濃度が高いと浸透圧で水槽やバケツの水が金魚の体内に入ろうとしてきます。

きゅうり揉みを想像すると分かりやすいですね、きゅうりを塩で揉むと水がどんどん出てきます、これはきゅうりに含まれている水分の塩分濃度より表面に付けたお塩の塩分濃度の方が高い為です。
元気な金魚の場合は、体の表面の粘膜によって水の侵入を防ついでいるのですが、それでも少しは侵入する為、その余分な水分を排出する為にエネルギーを消費しているわけです

体力が弱ってくると、粘膜を作る力そのものが弱くなる事に加え、粘膜を作る力・余分な水分を排出するエネルギーが得られず、更にどんどん悪化していきます。

塩分濃度の差が縮まって金魚の体内に入ってこようとする水の力が弱くなれば、金魚は粘膜を作ったり・余分な水分を排出することにエネルギーを割く必要がなくなり、楽になり体力も温存出来ます。余分な負担を減らしあげるのが目的です。

体力が戻れば自然治癒力で元気になりますよ

結構手間かかりますよね

でもそれなりに飼育するなら、更にお金も掛かります

初めての場合は初心者用飼育セットがお勧めなのですが

とりあえず初心者用の水槽セットに砂利、水温計、水草、アクセサリー(底に沈めておく土管みたいな物などで隠れ家)麦飯石(汚れを吸着させたりアンモニアを分解するバクテリアの住処になるらしい)作り物の水草(本物は食べられてしまうので一応飾りに)照明、カルキ抜きの薬剤、バクテリアの素、エサ、金魚をすくうネット

そして!

なんと金魚は15℃〜28℃位が適温との事で冬に備えてヒーターまで必要なんです、なんと贅沢な奴(ちなみに生存可能な水温は0~30℃位なんだとか)

更に水槽セットして水を張ってから1日空運転させてからやっと水槽に金魚を入れることが出来ます

因みに夏場は、暑くなるのでリビングのエアコンは常時入れっぱなしで

いくら水槽でも定期的な水替えも必要です

金魚すくいは楽しいですし、金魚を毎日見ていると癒されますが、 きちんと育てる覚悟が無ければ、金魚すくいはやめておきましょう!

生命を粗末に扱ってはいけません