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日々の出来事をつぶやいています

災害時の1500W電源を¥44,000の追加費用で手に入れる方法

皆さん災害時への備えは万全ですか?

まさかの災害が次々と起こる時代、ハザードマップの確認や災害時の家族間での取り決め、食料・飲料などの備蓄など、準備しておく事は色々ありますが、災害時に安心して自宅で過ごす為に必要なのはライフラインの確保です。

今回は災害時にライフラインでもある電気が止まってしまった場合に、ハイブリッド車の給電機能を使って、停電時でも在宅避難が可能になる方法を紹介します

災害時に困るのはライフラインの遮断

我が家は災害時を想定して、水や食料、災害トイレなど基本的な物は自宅で家族が最低5日間は過ごせるよう準備はしているのですが、自宅で避難している時に、ライフラインが止まって一番大変なのは何でしょうか?

ライフラインは一般的に、電気、ガス、上下水道、通信、物流の5つあります、その中でもやはり長期間止まって欲しくないのは、上下水道ですよね、やはり飲料としても必要ですし、衛生面で困ります。

でも、例えば数日間自宅で過ごすとなった場合には、上下水道なら備蓄の飲料水、災害トイレ、汗拭きシート等でなんとか凌ぐことも出来ますが、一番止まって困るのが、家電や照明、通信など現在の生活に不可欠となっている電気です。

電気が無くても過ごせますが、災害時に夜間の停電は危険です、また停電して直ぐに困るのが冷蔵庫です。

電気が止まってしまった場合、冷蔵庫の食材ははどの位持つのでしょうか?

冷蔵庫の中にある物や季節によって異なりますが、一般的には冷蔵で2〜3時間程度、冷凍で4時間程度しか持たないと言われています。

3日間停電すれば、完全にアウトですね、冷蔵庫が機能していれば、飲食に使う食材も十分にありますから、災害備蓄の食料と合わせればかなり余裕が出来ます。

電気炊飯器で簡単にごはんも炊く事が出来ますし、夏の蒸し暑い日には扇風機、冬場の寒い日はこたつがあるだけで避難生活はグッと楽になりますよね、特にオール電化の我が家は電気への依存度は高くなってます。

生活する上で重要なライフラインは上下水道ですが、災害時に上下水道が遮断された場合は、復旧までかなりの時間を要します、飲料水は備蓄出来たとしても、生活用水まで個人で賄うのはかなり困難です。

しかし電気の復旧は比較的早く、最初の数日間を凌げる準備をしておけば、なんとかなります。

では電気が復旧するまで、家庭で電力を賄う方法は?どうすればよいのでしょう

災害発生に伴う停電時の電源確保の方法は?

停電時の電力供給で思い浮かぶのは太陽光発電やモバイルバッテリーですが、他にも様々な方法があります、その中で私がイチオシの手軽で確実な電源確保の方法は、自家用車を保有しているなら、ハイブリッド車を購入してアクセサリーコンセントをオプション装着する方法です。

ハイブリッド車のアクセサリーコンセント

実は自動車には、100Vコンセントが標準装備、もしくはメーカーオプションに設定がある車種があり、HV(ハイブリッド車)やPHV(プラグインハイブリッド車)の多くの車種が1500W迄、使用出来るコンセントを装着する事が出来るようになっています。

参考

ガソリン車の場合は、100Vコンセントが装備されていても、使用できる器具が100〜120W程度となっている為、注意が必要です

1500Wとなれば、冷蔵庫や電子レンジ、湯沸かしポットなど、大抵の家電は使用する事ができます。

例えば私が普段使っているトヨタのHV車なら、この1500W迄使用出来るコンセントは、非常時給電システムとして使用する事ができるようになっているのですが、このシステムのオプション装着費用が、¥44,000(税込)なんですよね

自家用車を保有していてHV車への代替を検討しているのなら、アクセサリーコンセントは必須です。

ではこのアクセサリーコンセントどの位、使い物になるのか?気になりますよね?

非常時給電システムとして使用時はガソリン満タンで、消費電力400Wの家電を約4.5日も稼働させる事が出来るんです!

これって凄い事なんですよ!

ある意味たったの¥44,000で冷蔵庫を4日間以上稼働させられる電力が手に入るんです!これだけのシステムを単体で導入するとなればこの価格で準備するのは無理ですから、HV車を検討している方だけの特権です。

災害時以外でも我が家ではこんな使い方をしています

雪山で家電を使っている写真

雪山で家電を使う

アウトドアでも大抵の家電を使えますよ、写真には写っていませんが車中のコンセントに繋いだ電子レンジで冷凍食品をチンして、トランクルームのコンセントに繋いだテーブルの上の電気ケトルで沸かしたお湯でカップ麺を作っている所です。

注意

この車両には1500W迄使用可能なコンセントが2か所ありますが、2つ合わせて1500W迄なので同時使用の際は注意が必要です。

災害時ならこの延長コードを住宅の冷蔵庫まで引っ張りコンセントを繋げばOKです

非常時給電システムとは

toyota.jp

では非常時給電システムの使い方は?

非常時給電システム

非常時給電システムの使い方

実際の使用ではこうなります

①ブレーキを踏まずにパワースイッチを2回押す

車両のパワースイッチ

パワースイッチ

パワースイッチを2回押してイグニッションONにすると、メーターに始動していませんと警告が表示されます。

車両のメータに表示された警告

IGON警告

②メーターの警告は無視して、車両のAC100Vスイッチを素早く3回押します

車両のAC100Vスイッチ写真

AC100Vスイッチ

③メータディスプレイに非常時給電モードになった表示が出ます

車両の非常時給電モード表示

非常時給電モード

④車両に装着されているAC100Vコンセントの蓋を開け使いたい電化製品や延長コードを挿します、アースが必要な製品の場合は端子が装備されているので繋ぎましょう!

車両のAC100Vコンセント

AC100Vコンセント

延長コードは屋外用のキャブタイヤケーブル(移動用電力供給ケーブル)を使いましょう、※室内で使う家庭用延長コードは被覆も薄く屋外で使うのは危険です

普段でも庭先でのDIYなどの電源確保に重宝しますよ、ホームセンターなどで1500Wのタイプ10mなら¥1,500~¥2,000程度で販売されているので準備しておきましょう

因みに下の写真の製品は室内用のキャブタイヤケーブルです

AC100Vコンセントに繋いだ延長コード

AC100Vコンセント

住宅の外壁に外部電源の取入れ口を設置しておけば、車から室内までコードを引っ張る事はないのですが、配電盤等の工事が必要です

我が家は車から冷蔵庫まで延長コードを引っ張る予定

太陽光発電

我が家も導入しています、発電していれば停電時でも電力の供給は可能ですが、そのまま住宅のコンセントから電力が供給されるわけでは無いんですね

我が家の太陽光システムの場合、自立運転に切り替え停電用コンセントからしか使用できません。

こんな感じで室内に設置されたパワーコンディショナのコンセントから電源を取ります

パワーコンディショナ自立運転時コンセントの写真

パワーコンディショナ

当然、悪天候時は発電量は少なく夜間は発電しないので万全ではありません

太陽光発電+蓄電池

太陽光発電と蓄電池と組み合わせならば、停電時には自動で切り替わり住宅のコンセントに蓄電池から電力が供給されるので普段と何も変わらず過ごせます。

日中に蓄えた分で夜間の電力も賄えるので、例えば容量が12.0kWhの蓄電池なら使用する電力の合計を約430W程度とした場合、最大23時間連続使用が可能になります。

ただし、蓄電があっても悪天候が続けば連続供給は無理ですし、価格が高いのが難点です。

我が家の場合で12.0kWhの蓄電池の概算見積が約200万、小型のタイプでも100万は超えます。

さらに太陽光発電を設置する費用も掛かります。

V2H

V2H「Vehicle to Home」は、車から家へ電力を供給するシステムでEV(電気自動車)

・PHV(プラグインハイブリッド自動車)に蓄えられた電力を、家庭用に利用する方法です。

家庭用蓄電池の代わりに自動車EVバッテリーを蓄電池として利用します、特にEVは大容量の電池を搭載しているので、家庭用蓄電池より長期間電力を供給する事が出来て、更にマイカーとして利用する事が出来ます。

例えば60kWhを搭載している車種なら家庭用蓄電池の大容量タイプの5倍ですね

シムテムは住宅の一部に電力を供給する「特定負荷型」と全てに供給出来る「全負荷型」があり、どちらでも使用する場合は、EV.PHV車両と使用する機器+設置工事が必要

EVは特に災害時の備えとして利用する場合は、車両への充電の為、太陽光発電シムテムは必要不可欠となります。

PHVの場合、搭載している電池の容量は大容量とはいえませんが、エンジンで発電出来る為、太陽光発電シムテムは設置していなくても災害時に利用できます。

プリウスPHVならガソリン満タンで、1日10kWh1時間400Wで4〜5日の供給が可能です。

FCVの場合、水素を燃料として発電するので充電の為の太陽光発電シムテムは必要ありませんが、燃料を入れる水素ステーションがまだ全国でも少なく2020.12時点で全国137箇所

EV・PHV・FCVの車両購入やV2Hの設置には補助金が出る場合もあり、容量を考えると家庭用蓄電池よりは安いとはいえ、家庭用と同程度の出費+車両は必要です。

太陽光発電+蓄電池+V2H

太陽光発電・家庭用蓄電池・自動車(EV・PHV)を組み合わせた、トライブリッド蓄電システムです。

災害時には、昼間は太陽光発電で住宅に電力を供給し、余った電力を蓄電池やEVに充電しておき夜間に使用します。EVの充電も太陽光発電から供給されるので、充電スタンドやガソリンスタンドが使えなくても、移動の手段として利用する事が出来ます。

災害時ではない通常時でも、無駄なく電力を使う事が出来ますね、大容量の蓄電と太陽光発電ですから、停電への備えでは最強システムではないでしょうか?

家庭用発電機・ポータブル電源

災害時以外でも、アウトドアで活躍してくれるのが、家庭用発電機やポータブル電源です。

家庭用の発電機でも発電能力は500W〜3000W迄と様々な製品があります。

例えば、発電能力700Wでガソリン満タンから4時間発電出来るコンパクトなタイプだと手頃な価格から販売されています。

こちらの「EENOUR インバーター ポータブル発電機 GS950i」なら見た目にもオシャレで9.3Kgとコンパクト

インバーター ポータブル発電機
定格出力:700VA
最大運転時間:約4.1h/7.8h(出力25%時)
騒音レベル(4m):58dB
定格周波数:50Hz/60Hz
重さ:9.3K
本体サイズ:395×221×345mm

また、ガソリンが嫌なら手軽にカセットボンベで発電出来るタイプもあるので、普段からアウトドアで電力を使いたい方なら1台あれば何かと重宝します。

ただ冷蔵庫となると小型の発電機だと燃料がガソリンのタイプで燃料満タンから数時間、カセットボンベのタイプは1本で約1時間しか発電出来ない為、給油し続けないとダメですね

ガソリンは備蓄出来ませんし、発電容量が大きな製品はエンジン音はかなりの音量なので、自宅の庭先でずっと発電機を稼働させるのは近所迷惑になります。

普段から使っていて災害時に使用する分には助かりますが、自宅での災害用としてだけに備えるには価格や保管場所などを考えると最適とは言えませんね

ポータブル電源は、消費電力の小さい家電やスマートフォンの充電には使えますが、住宅の冷蔵庫は無理ですね

持ち運びできる太陽光パネルや発電機とセットで持っていれば充電も可能になり、昼間に充電しておき夜間の照明や消費電力の小さい家電やスマートフォンの充電に使えば、ちょっとした電力が欲しい時に役立つので、数時間の電源供給には良いですね。

災害時への備えは各家庭でそれぞれ違う

今回は災害時での電源確保について、おすすめな方法をお伝えしたのですが、住んでいる地域が都市部、山間部、自家用車の有無、家族構成など・・・

災害時への備えは各家庭でそれぞれ違います、災害発生時に困らないように!

もし停電したら?水道がとまったら?もし・・・の時に

どうする?

を考えておけば、災害から暮らしを守る第一歩となります。

因みに災害時への準備で忘れがちなんだけど、とても大切な物を一つ紹介します。

それは・・・トイレです

普段、短期間の断水で大事になってます、災害時に長期間トイレが使えないと意識的に飲食を控えるようになります。

家族が安心してトイレが出来るように必ず準備しておきましょう!

組立て簡単な簡易トイレ(耐荷重約120kg)
汚物袋X5、凝固剤X5がセット
5回分では足りない場合は別売で トイレ非常用袋 10回分 R-40、非常用トイレの凝固剤 10個入 R-30も販売されています。

こちらの商品は住宅のトイレにセットするタイプです、段ボール非常用簡易トイレにセットしても使えるのでスペアとして準備しておきましょう

医療向け開発から生まれたBОSは驚異的な防臭力を持った素材で、避難時でも不快になりません

日頃から災害に対し備えることは大切です、いつ来るかも解らない災害にそんなに備えてどうするの?って声も聞こえてきますが、この備えが無駄になる事が一番よい事だと思います。